登場人物
カルデリア・ルキタニア・トリテア
古代カルナルヴァ文明の正当継承者を自負したカルデリアは、1000年ほど前まではその魔力によりルテラ世界を支配していた一大魔法王国であった。しかし、「ワスカルの災いの日」以降、その力は衰え、ギルモワ・ギュルテムンゲによる大破壊の後は、片田舎の小邦となった。今では古き伝統を現世に伝えるだけの存在として、細々とその命脈を保っている。

ラミルダ
Rhamilda Markhis
カルデリア魔道界の先の最長老にして、「光の魔道」の長。ラミアの曾祖母。
齢(よわい)百を超す老婆であるのだが、とある魔法の副作用にて若返ってしまう。
その結果、元はかなりの美女であったことが判明した。
2巻

ラミア
Larmia Markhis
ラミルダの曾孫で、現在の魔道界最長老。年齢は16歳。
ロベルトを連れてカルナテルン見物に出かけた際に、ふとしたことでギャメルと渡り合い、魔力の逆流により呪われてしまうが、回復後は前にも増して強大な魔道士となり、新たなる最長老に選出された。
「真の大魔道・無謬者」ジン・アブラクサスの称号を持つ大魔道。
2・3巻

アルマダ
Armada
Luis Conquistus
魔道界長老の一人。
氷雪魔法を得意とする「白の魔道士」たちを率いる高位魔道士で、「白髯のアルマダ」の異名を持つ。
トーガ・ムレン回廊での戦いでは、数千のリュガス騎士団を雪漬けにしてのけた。
「光」と「闇」との和解の後も、「暗黒魔道」たちにはわだかまりを持ち続けているようである。
2巻

タルカス
Talcus Lemuria
魔道界長老の一人で、「蒼の魔道士」の異名を持つ男。
長老会議の席上、デモニカら「暗黒魔道」の復権に反対するアルマダに賛同する意見を述べた。
その後は登場していないが……。
2巻

デモニカ
Demonica
Lux Aeterna
謎に包まれた「暗黒魔道」の長老。
ラミルダとは昔なじみであるらしいが……年齢その他、詳細は不明。
ちなみに、彼女のファミリーネーム
 Lux Aeterna とは、「絶えざる光」という意味である。
2・3巻

モルト
Mort

Lux Aeterna
デモニカの孫。「暗黒魔道」の導師のひとり。
「死屍呪術」の達人で、恐るべき実力を持っている。
2・3巻

ヒュプノス
Hypnus
Lux Aeterna
デモニカの孫で、モルトの弟。兄と同様、「暗黒魔道」の導師である。
「催眠魔法」の達人らしいのだが……。
2・3巻

パンドラ
Pandra
有角人系のトリテア女性。
以前はミランダ村近くの街オワタに住んでいたが、今はカルデリアで「影」の魔道士となっている。
ギャメルやモーレなどとは以前からの知り合いで、シャロンに対して、強いライバル意識を持っているらしい。
その実像は、深い闇に包まれている。
3巻

ルキタニア 500年ほど前、マウア帝国により滅ぼされたルキタニア公国の遺民たちは、その後、ルテラ各地をさまよい歩く「まつろわぬ民」となった。その血を引く者こそあちこちにいるものの、純粋な血脈は途絶えたかと思われているが……

ヨアキム
Joachim
Vercingetorix
カルデリア在住の若武者。
ルキタニア王室ウィルキンゲトリクス家の末裔で、燃えるような赤毛を持つ、長身の美丈夫。
弟ロベルトと共に、カルデリア魔道界の最長老ラミルダの護衛として仕えていたが……
2・3巻

ロベルト
Roberto
Vercingetorix
ヨアキムの弟。
兄同様の一騎当千の武者ではあるが、多少無鉄砲な性格をしており、ときおりもめ事を起こす。
カルデリア魔道界の新最長老ラミアとは恋人同士である。
2・3巻

その他 現在、トリテア南部に割拠している形のゲメレス皇子一派の動静も、無視することは出来ない。
特に、コル・ヒュドレ率いる「暗黒騎士団」の存在は、危険極まりない要素である。

ゲメレス
Gemeres
マウア皇族。
アルトワの弟、アレクサンドロス14世の四男。
父帝の命を受け、トリテアに「竜」探索に赴いていた時に動乱が発生、そのまま本国には戻らず、東トリテア南部に拠点を定めて割拠態勢に入った。
「暗黒将軍」として名高いコル・ヒュドレの主であるが……
名前だけ

コル・ヒュドレ
Cor Hydre
「暗黒将軍」の異名を取る、主体不明の人物。
常にその顔面を漆黒の仮面で隠しており、その素顔を知るものはほとんどいない。
麾下の「暗黒騎士団」は、帝国随一の強力、かつ無慈悲な戦闘集団として畏怖されている。
影でいろいろと画策しているようであるが……???
1巻

リリス
Lilith
コル・ヒュドレの側近を務める暗黒騎士のひとり。
意外にも、暗黒騎士団には彼女のような女騎士が少なくない。
実力のほどは不明だが……?
1巻

カイ
Khai
コル・ヒュドレの副官を務める暗黒騎士。
ハロンの従弟で、かつてはともに帝都の警備隊として務めていたこともある。
ローザやマルカス、カッシアスらとも知己であるらしいが……?
1巻

シラー
Shirrah
コル・ヒュドレ麾下の暗黒騎士。
数名の部下を率いてトリテア奥地の探索に赴いいた際、不幸にしてアリエスと遭遇、あわれ部下もろとも皆殺しの憂き目に遭う。
故郷には彼の帰りを待つ恋人もいたらしいのだが……
1巻のみ・死亡

アルビレオ
Albireo
コル・ヒュドレ麾下の暗黒騎士。
シラーの仇を討とうと、コル・ヒュドレに願い出、討伐軍を率いてミランダに押し寄せる。
シャロンの魔法とザルガ・フォロスのコショウ空爆(?)により撃退された。
剽悍(ひょうかん)で知られた暗黒騎士団を「ひょうきん」にしてしまった張本人?
1巻

ルージュ
Rouge
正体不明の、謎の女刺客。
どうやらアレクサンドロス14世弑逆事件の実行犯であるらしい。
その昔、コル・ヒュドレの討伐を受け、その部下ともども皆殺しになったはずであるが……?
名前のみ

  

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