登場人物
マウア本国・ゲオルギウス陣営
大河リオ・タタラ河畔に築かれた帝都リュッヒテルンを中心に栄えるマウア帝国は、五百有余年の歴史を持つ。数多の名君を輩出したが、それと同じくらい、暴君や暗君も世に生み出してきた。アレクサンドロス14世の死後、事実上の分裂状態となっている。

ゲオルギウス
Georgius
マウア皇族。アルトワの弟。アレクサンドロス14世の次男。
マウアにおいてゲオルギウス3世として即位しているが、未だ帝国全土を掌握してはいない。リュガスの兄アルトワ、トリテアの弟ゲメレスらと、三つ巴の争いのまっただ中にいる。
残虐な人柄で有名な人物だが、その実像は不明である。
名前だけ

ローザ
Rosa
GultheMoungue
リュガス貴族の女性。旧王室ギュルテムンゲ家の女当主であるが、母はルキタニア系であり、その血を引いて燃えるような紅い髪をしている。
幼少の頃は自らの出自を知らず、帝都の片隅で貧乏暮らしをしていた。志を立ててマウア騎士の資格を得たが、ゲオルギウスとはその頃よりの仲。
白薔薇騎士団を率いる女将軍としても名高く、尚武の家の当主に相応しい、きりりとした美女である。
1・2巻

マルカス
Marcus Tessius
マウア帝国の武人。
父グラウコスや老将キンメリオスの亡き後、ゲオルギウス派第一の勇将である。
アルトワ派のハロンとは親友とも呼べる仲であったが、互いに友誼よりも忠義を優先させ、袂を分かった。
朴訥な人柄で、トリテア遠征軍を率いる弟カッシアスとは、やや不仲である。
2巻

カッシアス
Cassius Tessius
マウア帝国の武人。マルカスの弟。
父グラウコスに従ってトリテア遠征軍に参加したが、グラウコスが暗殺者の手に斃れると、副官のオットーの助言を容れ、そのまま現地で割拠した。
猪武者として知られる男だが、実際にはそれほど短慮な質でもないようで、現在は東トリテア北部に居座り、虎視眈々と機会を狙っている。
1巻

グラウコス
Glaucus Tessius
マウア帝国屈指の名将のひとり。マルカスとカッシアスの父。
トリテアの乱を平定するため、30万余の大軍を率いてマルカスらと共に遠征。見事に鎮定するが、その直後、謎の暗殺者の手に斃れる。
1巻

オットー
Otto Flavius
グラウコスの参謀のひとり。グラウコスの死後は、そのままカッシアスの補佐役に収まる。
陰気で目立たぬ人となりだが、その知謀の冴えは計り知れぬという噂である。
1巻

  

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