度量衡
(各時代・種族比較)

初版本(ぶんりき文庫版)までは、読者の皆さんのご理解を容易にすべく、あえてメートル法による表記としておりました。
しかし、やはり異世界ファンタジーの中に「センチ」だの「キロ」だのという単位が飛び出しては興ざめの感が否めません。
よって、リライト版ではすべて「ヤード・ポンド法」をもじったもの(“そっくりそのまま”ではありません)に直しました。
ちなみに、文中にときおり登場する「一丈」は、10フィートの意味だと思ってください。(本来は十尺)

マウア・インチ
マリトニア・インチ
Mauah Inch

Maritonia Inch

近世(マウア帝国期)の尺度。
(作品世界で普通に尺度が語られる場合には、基本的にはこの尺度)

★古典期のカルナルヴァ尺をもとに、10進法体系にしたもの。
インチ以外の部分は変わっていないので、普及が進んだ。
1マイル(1760ヤード)  1,584,000mm
1ヤード(3フィート) 900mm
1フィート(10インチ) 300mm
1インチ 30mm

新リュガス・インチ
Lugas Inch Nouveau

中世期(リュガス王国中期以降)の尺度。

★古リュガス・インチを元に、フィートの値が古典尺に近くなるよう微修正したもの。
リュガスの一部では、未だかたくなに使い続けられているが、ときおり混乱の元となっているようだ。
★なお、コインの大きさ(直径)だけは、マウア帝国時代においてもこのリュガスインチ基準となっている。(理由については通貨のページを参照)
1マイル(1650ヤード) 1,584,000mm
1ヤード(3フィート) 960mm
1フィート(16インチ) 320mm
1インチ 20mm

古リュガス・インチ
Lugas Inch
Antique
中世前期(リュガス王国初期)にのみ用いられた尺度。
★短めのインチを元にした独自なもので、他民族に馴染んでもらえず、すぐに廃れた。
1マイル(1650ヤード) 1,584,000mm
1ヤード(4フィート) 960mm
1フィート(12インチ) 240mm
1インチ 20mm

カルデリア・インチ
(カルナルヴァ尺)
Charlnalva Inch
古代期(カルナルヴァ文明期〜カルデリア魔法王国時代)の尺度。
★マウア・インチとはインチの尺度が異なるだけなので、地域によっては未だに使われ続けている。
1マイル(1760ヤード) 1,584,000mm
1ヤード(3フィート) 900mm
1フィート(12インチ) 300mm
1インチ 25mm

以上の4つの尺度体系は、細かなところは違っているが、長距離用の尺度(マイル)だけは常に統一されていることが見て取れる。これはおそらく、マイルストーンの移し替えなどが面倒であったためであろう……という設定です。

ガルテカ・インチ
Gharthk Inch
ガルテカ共和国で用いられている尺度。
★カルデリア・インチを元に、20進法の体系になっている。
1へカート(20ミレト)  4,000,000mm
1ミレト(20デカート)  200,000mm
1デカート(20ミディト) 10,000mm
1ミディト(20インチ) 500mm
1インチ 25mm

ドリュテス尺
Dolthesse Vatt

ドリュテスたちが用いている、独特の尺度

★あまり細かな単位が存在していない。
1ヴァン(1馬身・18ヴァット) 3,726mm
1ヴァット(1蹄) 207mm

ドリダリア・インチ
Dorhhdarhhah Inch
ドリダリア人が用いる独自の尺度。
★カルナルヴァ尺を踏襲したが、自分たちに合わせて巨大化。
1マイル(1760ヤード) 2,623,104mm
1ヤード(3フィート) 1,490.4mm
1フィート(12インチ) 496.8mm
1インチ 41.4mm

なお、これらのすべてが作品中に登場するというわけでも、頭に入れていないとよくわからない……というわけでもありません。
ご安心のほどを(^^)

 

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