兵制
(マウア帝国時代)

読者の方が「うざい」と思われると良くなかろうと思い、作品中ではあまり細かく描いてはおりませんが、
実はきちんと設定しております(^^)
どんな構成になっているのだろう? と疑問を持たれた方のために、この場で発表いたします。

マウア帝国の兵制 マウア帝国中期以降の兵制度。
初期〜前期まではリュガス王国時代の兵制に倣(なら)ったものを採用していましたが、やがて「独自のもの」をという声が強くなり、「古式に則って」改変されたもの。

「師」を幾つか組み合わせ、一万人以上の大集団に編成したものをマウアでは「軍」と呼ぶ。

成の一例
 歩兵5「師」……12500人
 歩兵4「師」+騎兵1「師」……12000人
★通常、輜重兵1「師」3000人が加わる★


通常、作戦行動を単独で行うためにはこの程度は必要とされている。


「旅」を幾つか組み合わせて編成される。
 歩兵の場合:  (旅×5)2500人
 輜重兵の場合: (旅×6)3000人
 騎兵の場合:  (旅×4)2000人
この規模になると、単独で作戦行動することもありうるが、通常はこれを数単位組み合わせて「軍」を編成する。
主人公のギャメルはこの「師」単位の指揮権を授与されているが、その指揮下の部隊は「師」の規定数を満たしてはいない。

百人隊を5つ組み合わせて編成される。
実戦には、最低でもこの「旅」を数単位ほどは投入するのが常識とされる。
傭兵部隊副将のアギト、恭順山賊部隊長ヴァルガなどが授与されているのは、このレベルの指揮権である。

隊(百人隊) 戦場における隊伍の標準となる部隊。
「伍」×20=100人で構成される。
各地の警備兵などは、この単位で編成・配備される。
戦場では10×10の方陣を組み、一団となって行動することも多い。(行軍中は5×20が基本)

分隊 斥候や偵察などの特殊任務の際に編成されるものだが、兵力が損耗し、百人隊の編成が困難となった場合にも編成される。
幾つかの「伍」を組み合わせて作られるが、
5×5の小方陣は各種陣形の基本単位となる。

5人一組で、隊伍の基本形である。行軍の際には、この「伍」単位で行列を作るのが普通。
日常生活を共同で行う単位でもあり、持ち物を共用したり連帯責任を負ったりもする。

作品中に登場する部隊や軍は、基本的に上記の兵制を前提として語られております。
リュガス王国時代や、魔法王国時代の兵制についても、順次アップしてゆく予定ですが、とりあえずはここまで。(^^)

現実世界の兵制

現実世界の兵制 現実世界の兵制。
実際のところ、各国・各時代でかなりさまざまなのですが……ご参考までに(^^)
こうして見ますと、作品でギャメルが率いていた傭兵部隊は、一個大隊〜連隊規模ということが出来そうです。


an army/a force/troops
数個軍団または師団によって構成される、軍隊の編制単位。
「○○方面軍」「第○軍」など。

軍団
a [an army] corps
歩兵二個師団以上の編制で、軍と師団との中間の規模のもののこと。

師団
a division
独立した作戦行動のとれる最大の固定編制部隊。
諸兵科の「旅団」・「連隊」・「大隊」などを統合して構成される。

旅団
a brigade
「師団」と「連隊」の間の構成単位。

連隊
a regiment
軍隊の部隊編制単位のひとつ。
一般に「旅団」の下、「大隊」の上に位置する。

大隊
a battalion/a squadron
2〜4中隊からなる部隊編成単位。
(180〜1280人?)

中隊
a company/a troop/a battery
3〜4小隊からなる部隊編成単位。
90〜320人?)

小隊
a platoon
30〜80人で編成される部隊編成単位。

分隊
a squad/a division/a detachment
小隊を小分けにしたもので、指揮上の最小単位。

 

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